実行委員会について

私たちは「関東大震災時朝鮮人虐殺の事実を知り追悼する神奈川実行委員会」として、2013年から活動を続けてきました。関東大震災の混乱の中、数多くの朝鮮人が無実のまま命を奪われたという事実は、いまだ十分に知られておらず、記録にも残されていません。名前も知られず、なぜどのように殺されたのかも明かされぬまま、その存在すら「なかったこと」にされてきた多くの犠牲者がいます。
私たちは、この歴史に目を背けるのではなく、しっかりと向き合い、過去の過ちを記憶し続けることこそが、平和な社会への第一歩だと考えています。久保山墓地に建立された「関東大震災殉難朝鮮人慰霊碑」を拠点に、毎年の追悼会をはじめ、市民講座やフィールドワークなど、さまざまなかたちで市民とともに学び、考える場をひらいてきました。
2023年には、虐殺から100年を迎え、これまで知られていなかった新資料の発見により、横浜においても虐殺の事実が明らかにされつつあります。私たちは、こうした新たな知見を広く共有し、市民一人ひとりが加害の歴史に向き合う契機となるよう、新たな追悼碑の建立を目指しています。

私たちは2013年以来、久保山墓地にある「関東大震災殉難朝鮮人慰霊碑」前で毎年9月に追悼会を行ってきました。1923年震災時少年であった石橋大司さんは目撃した朝鮮人虐殺を生涯忘れず、虐殺50年に向けてこの碑を建立しました。裏面には「昭和四十九年九月一日 少年の日に目撃した一市民 建え」と記されています。
「多くの日本人が朝鮮人を虐殺したり、目撃していたりするのに、口をつぐんでいる。恥ずべきことだ」
私たちは石橋さんのこの思いを受け継ぎ、多くの市民と共有し継承していくために、新たな碑を建立しようと準備を進めてきました。横浜では、朝鮮人犠牲者はその名前も、なぜどのように殺されたのかも全く分からず、存在そのものが無いことにされてきました。それが虐殺100年に当たる2023年、故・姜徳相先生発見の「新史料」が発表され、今まで隠蔽されていた横浜の朝鮮人虐殺がはっきりと示されたのです。
無名の犠牲者の悲痛・無念さを少しでも想像し、寄り添い、そして忘れることなく、二度とこのような加害の歴史を繰り返さないために、後世に伝えるよすがとなる関東大震災時朝鮮人虐殺追悼碑を横浜に建立したいと考えています。群馬の森の朝鮮人追悼碑の強制撤去など、過去の歴史を消そうとする動きに抵抗するためにも。
姜徳相先生は「虐殺された朝鮮人の一人一人に碑を建てたい」とおっしゃっていました。
私たちとともに、ヨコハマに碑を!

委員会名関東大震災時朝鮮人虐殺の事実を知り追悼する神奈川実行委員会
所在地〒224-0055 神奈川県横浜市都筑区加賀原1-24-13 403号
電話番号090-8815-0150(天野)

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